今回のケースのように、上司は適正な指導をしているにもかかわらず、「ハラスメントですよ」と繰り返し脅すことを「ハラスメントハラスメント」といいます。
ただし、Aさんのようにキレてしまうと、自分自身がパワハラ加害者となってしまうかもしれません。
86%の企業には相談窓口があり
部下から通報される可能性がある
現在、多くの企業でハラスメント対策を行っています。例えば、86%の企業は相談窓口を設置しています(※厚生労働省「令和5年度 職場のハラスメントに関する実態調査報告書」より)。
そのため、「通報されたら怖い」と思ってしまう管理職も多いのではないでしょうか。
「録音している」と言われると、それが証拠になってしまうのではないかと不安になり、注意しづらいと思いますが、Bさんの対応はハラスメントハラスメントに該当する可能性が高いでしょう。上司の正当な指導まで萎縮させる行為だからです。
しかも、録音するという行為は機密情報が社外に漏れる可能性もあるため、やめさせる必要があります。しかし、Aさんは我慢してしまい、逆にキレてしまいました。キレずに適切な指導ができるようになるためには何が必要でしょうか。次のポイントを押さえましょう。