普通に渡すお土産だけではない「特別感」

まず皆さんは、お土産をどのように配っているでしょうか。「お土産です」「お休みありがとうございました」と言いながら、職場で皆さんに配ったり、時には誰かに配ってもらったりしているのではないでしょうか。

もちろんそれ自体が悪いことではないのですが、これでは特に加点になることはありません。むしろ僕がお伝えしている「サイレント減点」(過去記事)を防止するために非常に役立つでしょう。

職場で出世する人は、それに加えてあることをやっています。

それは、「日を改めて」追加のお菓子を渡すということです。

日を改めて、追加のお土産を渡そう

ここで渡す相手としては、

・普段特にお世話になっている方(事務担当のペアや、関係窓口の方など)
・直近お仕事で助けてもらった方
・これからお仕事で助けてもらう可能性がある方

などがいいでしょう。特に、「お土産を渡され慣れていない方」などはオススメです。中身はばらまきのお菓子以外のものでもかまいません(過去記事)し、余ったばらまきのお菓子を渡すのもいいでしょう。

ここで重要なのは、お土産をばらまいたその当日ではなく、別日に渡すということです。当日だと他の方の目線も気になる人もいるかもしれませんし、日を改めて渡せばより印象にも残しやすくなります。もちろん、時間や場所を変えるなどもOKです。またその際には必ず「おまけです」などのように追加で伝えるようにしてみてください。

仕事の成否を決めるのは「人間関係」

JTC(=伝統的日系企業)の多くは、職場の人間関係によって仕事がうまくいくかいかないかが決まります。

それ自体の是非はさておき、こういった文化圏においては、できるだけ周囲とウェットな関係を構築しておくことが重要です。そうすれば、自分が何かミスをしたときにも、「とりあえず助けよう」と思ってくれるはずです。

面倒なお土産文化ではありますが、あなたの行動や工夫1つで、自分が出世する可能性や仕事をうまくこなせる可能性が上がります。これに気づいているだけで、あなたの周りの評価からも徐々に安定していくことでしょう。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の著者に取材した特別な書き下ろし原稿です)