マックとテックの幸福な関係

マックで「Wチーズバーガーを買う客」と「チーズバーガーを頼む客」の決定的な違いマクドナルドのダブルチーズバーガー(左)とチーズバーガー「2つ重ねタワー」 Photo:Diamond

 他の会社が直面している「価格を上げるか、それとも利益を減らすか」という難しい問題に対して、マクドナルドは最新のテクノロジーを駆使し、すべてのお客にとってお得感を感じてもらうことに成功しているということだ。

 日本でも、円安や材料費の高騰により、多くのレストランがメニューの価格を引き上げざるを得ない状況になっている。その結果、客数が減少し、頭を悩ませている店も多い。

 一方、マクドナルドはお客を一つの大きなグループとして捉えるのではなく、「コスパを重視するお客」「ボリュームを求めるお客」「味や品質を優先するお客」など、さまざまな嗜好に合わせて細かく見ている。この戦略は、外食産業に限らず、売り上げ減少に悩むすべての企業が参考にすべきだろう。

 お客のニーズを細かく分析し、それに応じた価格設定やサービスを提供することで、競争が激しい市場でも競争力を維持できる。このようなアプローチは、特に現代のような変化の激しい経済環境において、企業が生き残り、成長していくために重要な要素となる。テクノロジーの勝利だ。