いうまでもなく、これまでに「いいこと」も「イヤなこと」も数多く経験してきたはずです。そんな中、これまで「家族のため」「自分のため」に、辛抱しながら何とかサラリーパーソンを続けてこられたという「輝かしい実績」を忘れてはいけません。
それ自体「自慢していいこと」であると同時に、あなたのコアな価値観が反映された行動を表しています。そう、それは、「できるだけリスクは取らない」という価値観です。
もちろんこれまでの会社員生活を通じて、さまざまな判断を下してきたでしょうが、それはあくまでも「大企業の社員」というフレームの範囲でのことです。
言い換えれば、寄るべき大樹がある前提でのリスク・テイクだったわけですから、本当の意味でのリスク・テイクとは違います。でもそれでよかったのです。また家族もそんなあなたに安心感を覚えて、それなりの紆余曲折を共に乗り越えてきたというわけです。
そのようなあなたが、これまで「人生の依り代」としてきたこの大樹から、「他の細い依り代」へと転じるというのは、家族の目には「到底受け入れられない、ハイリスクな選択」に映るのも当然といえます。