発達心理学・認知心理学の分野で著名な内田伸子さんの研究などによって、幼児期は、一斉保育で先生から教えられるよりも、自発的に遊び、行動する環境の方が語彙を獲得しやすいことが明らかになっています。つまり、語彙力を伸ばすには、お子さんが「自主的・自発的に言葉を使う」工夫や環境が重要なのです。
そこで、これらを踏まえて、ご家庭で取り組みやすく、なおかつ効果の高い、語彙力を伸ばす5つの方法をお伝えします。
語彙力を伸ばす方法(1)
「抽象概念を広げる」
日常会話の中でも、保護者の方のちょっとした意識や言葉かけで、お子さんの語彙力はぐんと増えていきます。
例えば、お子さんがある出来事や事実を話す際に、それだけでなく、「その時にどう思ったのか」を尋ねることで、その感情は一般的に何と呼ばれる感情なのか、といった具合に抽象概念へと広げていくことができます。