じつは、創造的な人格のいちばんのポイントは「機嫌の良さ、上機嫌」ということなんです。加藤さんは、まさにそれに当てはまるんですよ。

 創造的な人って、ぶすっとしてる人、あんまりいないんです(笑)。モーツァルトもそうでしょう。モーツァルトの書く音楽もそうじゃないですか。だからモーツァルトの音楽を聴くことは、創造的な人格のポイントである「上機嫌」な状態を励起することにつながるかもしれない。

 天才脳にとってもっとも大事な条件は、陽気であること、ほがらかであること。これはみんなもよく覚えておいたほうがいいですよ。上機嫌なほうが健康にも絶対いいし、ストレスもたまらない。

 だから僕がよく学生に言うのは、1日の時間のうち、上機嫌で過ごす時間帯を増やそうね、ということです。上機嫌で過ごしたいときにモーツァルトの音楽を聴くのは、気分をセッティングするにはすごくいいと思うので、お勧めですね。

 あと僕は上機嫌のセッティングに、ABBAの「ダンシング・クイーン」をよく聴きます。