過去の悔しかった「感情」を
客観的に観察してみる

 そして、公募の賞などに応募しなかったアイデア段階のキャッチコピーのボツ案がたくさん溜まってきました。それをなんとか供養したいという思いで、そのボツコピーの山をブログのワンコーナーに綴っていました。すると、まさかの事態が起きました。

 何と、そのどうしようもないボツコピーを集めたブログのリンクが2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)に晒されたのです。「こんな痛い広告志望のやつがいる」みたいな感じで、「こんなやつがコピーライターになれるわけないwww」みたいにボロボロに叩かれました。それが、本当にめちゃくちゃ悔しかったことを覚えています。

 確かに、キャッチコピーのボツ案は、本当にしょうもないぼやきのようなものや、寒いダジャレのようなものばかりです。ただし、そのブログに載せていたボツコピーの山は、自分がどれだけ言葉を積み上げてきたかを確認するためのものでした。

 もちろんブログに大量の寒すぎるボツ案を載せると、「センスがない」ように映るのかもしれない。