多くの第1号被保険者の介護保険料は自身の年金から自動的に天引きされて市町村に徴収される。これは「特別徴収」とされ、2022年4月1日時点で約3234万人の高齢者が対象となっている。しかし、年金受給額が年間18万円に満たない人は、口座振替か納付書による納付で支払うこととなる。これらは「普通徴収」とされ約360万人となっている。

滞納すればするほど
過酷なペナルティが待つ

 介護保険も社会保険であるからには、介護保険法により保険料を滞納すると一定のペナルティが科せられる。もっとも、多くの人は自動的に保険料が引き落とされるため、主に第1号被保険者の「普通徴収」対象者が該当する。

 第1段階として、保険料を1年以上滞納すると、サービスを利用するには一旦、全額自己負担することになる。その領収書等を市町村に持参し手続きすることで、保険給付分の9割(1割自己負担層)、8割(2割自己負担層)、7割(3割自己負担層)分が戻ってくる。