2025年「倒産ドミノ」勃発!?倒産危険度ランキング【上場434社・最新版】#11Photo:PIXTA

日本のものづくりの根幹を担う機械業界。企業の設備投資が動向にすぐ反映されるため、景況感を示すバロメーターともいわれている。特集『2025年「倒産ドミノ」勃発!?倒産危険度ランキング【上場434社・最新版】』の#11では、機械業界の倒産危険度ランキングを検証。“危険水域”にランクインした25社の顔触れを明らかにする。工業用ミシンで世界トップシェアを占めるあの企業も上位に名を連ねていた。(ダイヤモンド編集部 井口慎太郎)

パチンコ機器にミシンにドローン…
危険水域の常連企業も

 機械業界と一口に言っても、産業用ロボット、建設機械に発電設備、パチンコ機器などその範囲は多岐にわたる。共通するのは企業の設備投資に業界動向が左右されるため、業績が世の中の景気を敏感に反映することだ。

 コロナ禍からの復調が落ち着いていた工作機械業界は、今年に入ってからの受注数はほぼ横ばいとなっている。米大統領選挙の結果が出た今、米国内の製造業は活性化する見通しだ。日本工作機械工業会の担当者は「日本企業が造る産業機械は重厚長大な産業に欠かせない。設備投資にも弾みがつくのでは」と期待する。

 だが中国経済の停滞と、それに起因するアジア圏の景況悪化は業界に影を落とす。帝国データバンクによると、今年度の上半期の製造業の倒産件数は前年同期より35%多い599件に上った。

 多種多様な産業に関わる機械業界の倒産危険度をダイヤモンド編集部が検証したところ、25社が“危険水域”にあることが判明した。

 次ページでは、機械業界の倒産危険度ランキングを明らかにする。アパレル用の工業ミシンで世界シェアトップのあの会社や、パチンコ機器製造会社もランクインした。