近年DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の追い風が吹く情報・通信業界だが、IT人材の不足などでDXが進まず、2025年以降に大きな経済損失が発生する「2025年の崖」が迫る。特集『2025年「倒産ドミノ」勃発!?倒産危険度ランキング【上場434社・最新版】』の#10では、情報・通信業界の倒産危険度ランキングを制作。波に乗り切れない27社が“危険水域”としてランクインした。1位は前年度の黒字から一転して巨額の赤字を計上したあの企業だった。(ダイヤモンド編集部 猪股修平)
IT人材不足の深刻化で
さらに明暗が分かれる
新型コロナウイルスの感染拡大に伴うリモートワークの普及や企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進により、情報・通信産業は大きく発展した。
しかし、IT人材の不足や日進月歩で進化する技術への対応が課題となっている。IT人材の不足などでDXが進まず、2025年以降に大きな経済損失が発生すると経済産業省が予想した「2025年の崖」問題を前にして、情報・通信業界は採用力の有無が企業の運命を分けていると言っても過言ではない。
また、競争激化により業績不振に陥る会社が出てきている。
そこで、ダイヤモンド編集部は情報・通信業界でも倒産危険度ランキングを作成した。その結果、27社が“危険水域”に入っていることが判明した。
次ページで、情報・通信業界の倒産危険度ランキングを全公開する。業界内外に名をはせるGMOインターネットグループがワースト7位、ゴルフダイジェスト・オンラインがワースト19位にランクインする中、1位は巨額赤字を計上したあの会社だった。