「エビを赤く塗る人」がビジネスで成功できない納得のワケ「調理済みのエビ」しか見たことがない状態で、「生きているエビ」を描く、そんなことになってはいないか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

現代は情報があふれかえる時代です。SNSやニュース、ウェブサイトなどを通じて、私たちは日々膨大な情報に触れていますが、その中には正確で役立つ情報もあれば、曖昧で信頼性に欠ける情報も少なくありません。情報の氾濫するこの時代において、私たちはどのようにして「価値のある情報」を見極めることができるのでしょうか。本記事では、戦略コンサルタントでデータサイエンティストでもある山本大平氏の新刊『消耗せずに成果が出る「情報の捨て方」』(三笠書房)より、情報を適切に取捨選択するための洞察について解説します。

「エビを赤く塗る子ども」になっていないか

「友人がこう言っていた」
「メディアでこう報道されていた」
「ネット記事でこう読んだ」

 私たちが日々接する情報の多くは「また聞き」、つまり「誰かがこう言っていた」「誰かがこれをした」という伝聞情報です。

 そもそもメディアとは情報源と人々を媒介するもの、だから「媒体」と呼ばれているわけです。新聞やニュースの時事ネタから週刊誌のゴシップネタまで、私たちがメディアを通じて得る情報のすべては伝聞情報です。

 ここで私が伝えたいのは「現地現物」の重要性。