ひろゆきが教える「ネットのデマに流されない方法」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破した著書1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

デマはすぐに広まる

 ネットの情報とどのように付き合っていけばいいのでしょうか。

 趣味に関することならば、テキトーに作られた「まとめサイト」でも十分かもしれません。「どこのランチを食べようか」「どこに旅行に行こうか」みたいなことは、素人の意見でも参考になるはずです。

 しかし、病気のこととか、ワクチンのことなど、専門家の意見が必要なことは別です。それなのに、もっともらしい「まとめサイト」を参考にするクセを持っていたら、とても危険なことです。

 デマはマジメなことよりも拡散されるスピードが速いです。ウソはあっという間に広まるのです。だから、面白半分で発信されたウソはなかなかウソであると見抜けません。私たちは、どのように判断すればいいのでしょうか。

脳は「正解か間違いか」を確かめたくなる

 大事なのは、「わからない」という中途半端な状態でいることに慣れることです。

 私たちは、学校教育のせいで、すぐに「○」か「×」か、「正解」か「間違い」かを確かめないと気が済まないようになってしまっています。しかし、世の中は、そんなにハッキリと白黒がつくものばかりではありません。

 その状態で「モヤモヤする」「気持ち悪い」と思うのなら、かなり騙されやすい脳になっているはずです。その習慣から脱するようにしましょう。

 それを可能にするのが、「わからない」と正直に言える態度です。「知ったかぶり」をせず、わからないことはわからないと言う。

僕の言うことを信じるな

 たまに僕も、「知ったかぶりをするな!」と批判されることがありますが、判断できる範囲内で物事を言っているだけですし、判断材料がないところからウソを作り出すようなことはしないようにしています。

 とはいえ、記憶力に自信がなくて事実が曖昧なときがあるので、そのときは「すみません」と言いますけどね。賢い人は、僕の意見なんて真に受けていないでしょうから、大丈夫でしょうけど。

 とにかく、すぐにネットで調べて曖昧な情報を鵜呑みにするのではなく、「わからない」ということを受け入れるようにしましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。