現代は情報があふれかえる時代です。SNSやニュース、ウェブサイトなどを通じて、私たちは日々膨大な情報に触れていますが、その中には正確で役立つ情報もあれば、曖昧で信頼性に欠ける情報も少なくありません。情報の氾濫するこの時代において、私たちはどのようにして「価値のある情報」を見極めることができるのでしょうか。本記事では、情報を適切に取捨選択するための具体的な方法を解説します。※本稿は、戦略コンサルタントでデータサイエンティストの山本大平氏の著書『消耗せずに成果が出る「情報の捨て方」』(三笠書房)の一部を抜粋・編集したものです。
「問い」を繰り返して情報の本質を見抜く
多くの場面で、他人の意見やデータに基づくフィードバックを受け取ることがありますが、そのすべてが有用な情報とは限りません。そこで役立つのが、「問い」を繰り返して情報の根拠を掘り下げる方法です。このアプローチを使うことで、表面的な意見の背後にある真の根拠や論理に迫ることができます。
たとえば、上司が「このプロジェクトはリスクが高い」と言ったとしましょう。その場合、次のように「問い」を繰り返すことで、表面的な指摘の奥にある具体的な理由を探ります。
・上司:「このプロジェクトはリスクが高い」
・あなた:「なぜそう思うのですか?」