シンプルなプランで目標達成!成功を引き寄せる行動法写真はイメージです Photo:PIXTA

大きな目標を設定したとしても、達成に向けた行動がちゃんと伴わないと意味がない。プランはシンプルに、かつとるべき行動を具体化することで、成功率はグッと向上。日々のルーティンと連動させることで、目標は習慣に変わり、長期的な成果を手に入れる近道となるだろう。※本稿は、オウェイン・サービス著、ローリー・ギャラガー著、国枝成美訳『根性論や意志力に頼らない 行動科学が教える 目標達成のルール』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

シンプルなプランを立てることで
人は行動できるようになる

 だれでもインフルエンザにかかったことがあるだろう。高熱、倦怠感、体中の痛み、ズキズキする頭痛等に悩まされたことがあるはずだ。だが、どれもよくある症状だし、その初期症状が普通の風邪と似ているからだろうか、ついつい油断して、この病気の恐ろしさを見過ごしてしまいがちだ。

 たいていは1週間かそこらで治るものだが、なかには運悪く重症化してしまう人もいる。子ども、高齢者、妊婦、基礎疾患のある人は特に重症化しやすく、肺感染症のような重篤な合併症を引き起こすこともある。ちょっと風邪をこじらせただけだと思っていたのが、実は致命的な病気だったということもあり得る。インフルエンザはアメリカだけでも、毎年20万人以上が入院し、8000人を超える死者が出るほどの病気なのだ。

 だが、幸いなことに、この病気には予防接種がある。これにより、死亡率と罹患率、そして、医療費も抑えることができるのだが、問題は、もっとも予防接種を受けるべき人たちが受けずにいるケースが非常に多いことだ。

 接種のメリット、デメリットを比較検討し、期待される効果に対して副反応(微熱、筋肉の痛み、注射した部分の痛み)の負担が大きいと判断して受けていない人も一定数いるが、大半はそもそも接種の予約自体を忘れているか、予約はしても当日病院に行くのを忘れたせいで、接種を受けていない人たちだ。