「本格的な娯楽として通用しているものの殆どはレベルが低くてくだらないし、人々の弱点に迎合するか、つけこんでいるかにすぎない。そうした気晴らしに熱中する集団の一員でいるのをやめなさい。

 人生はあまりに短く、あなたにはしなくてはいけない大事なことがある。自分の心にどんなイメージや考えを取り入れるかを識別する力を持ちなさい。どんな考えやイメージを受け取るのかを自分自身で選ばないなら、誰かが代わりにやってくれるだろうが、その真意はきわめて高尚なものではないかもしれない。

 知らないうちに俗悪に流れるというのは世界中で一番起こりやすい話だ。しかし、もしあなたが、思慮分別のない単なる娯楽目的のものに対して時間を費やしたり関心を向けたりしないと決心すれば、そのようなことは起こらずに済むのだ。」

SNS利用の要注意ポイントは
「自慢と自己PRのやり過ぎ注意」

 あなたは朝一番の穏やかで頭がすっきりしている状態でネットを開いたとたん、誰かが投稿したばかりの憤慨に引きずり込まれた経験はありませんか?例えば誰かが間違った意見を表明して猛烈に批判され、さらしものになっていたり、あるいは、世界のどこかで起こった不正について大勢の人たちが口々に言っていたりするのを目にしたときです。

 何であれ、SNSのアルゴリズムには、フィードバックを繰り返すことで憤りを増幅する力があり、そのため自分でも気づかぬうちに、あなたもまた誰かを排除するよう要請したり、はるか彼方の国の人々のことを思って憤りを感じたりするのです。