航空自衛隊 警戒航空団 第603飛行隊長 坂田篤史2等空佐(以下、坂):見て分かりやすいのは、ノーズギア(前脚)の部分のランチバーでしょうか。これは空母のカタパルトシャトルに接続して、バシュッと射出するための装置です。よく見ると前脚も主脚も、機体の割にすごく太い。これは空母に着艦するために強化されているものです。

前脚部分のローンチバー前脚部分のローンチバー。もともと空母運用を想定している機体なので、使わなくてもそのまま残されている。カタパルト発艦の瞬間は、非常に大きな力が前脚にかかるので、小柄な機体の割に太く大きい Photo by Ferdinand Yamaguchi

 米海軍パイロットの空母への着艦は、「制御された墜落」と言われている。それほど着艦時の衝撃は大きいのだ。