仕事で頭がいっぱいになってはいないだろうか?GTDやポモドーロ・テクニック、アイゼンハワー・マトリクスといったタスク管理法を活用することで、やるべきことを明確にし、集中力を高めることが可能だ。本記事では、これらの手法の特徴や利点、さらに効果を引き出すための具体的なコツを詳しく解説する。自分に合ったスタイルを見つけ、今日から効率的な働き方を実現してみてはいかがだろうか?※本稿は、北村拓也氏『「いつも時間がない人」のためのタスク管理の結論』(総合法令出版)の一部を抜粋・編集したものです。
心をクリアにする「GTD」
「やるべきこと」を整理しよう
ウェルスク(編集部注/ウェルスク:ウェルビーングスクラムの略。自己管理と生産性向上のためのフレームワーク)は、GTD(Getting Things Done)、ポモドーロ・テクニック、アイゼンハワー・マトリクス、IF-THENプランニング、スクラムの5つの実績のあるタスクや時間を管理する方法を掛け合わせています。本記事では、GTD(Getting Things Done)、ポモドーロ・テクニック、アイゼンハワー・マトリクスという3つの方法の概要、実践方法、利点・欠点と、効果的にするコツをお伝えします。説明の便宜上、本記事では「タスク」と「アクション」の区別をせずに、まとめて「タスク」と表現します。
GTDはデビッド・アレン氏によって開発された、頭の中にある「やるべきこと」をすべて外部システムに移し、整理するタスク管理術です。これにより、心をクリアに保ち、集中して現在のタスクに取り組むことができます。
GTDのステップは、次の5つです。
・収集:頭の中にあるすべてのタスクを書き出す
・処理:収集した項目を見て、それが何なのかを決定し、次の行動があるかどうかを判断する
・整理:行動が必要な項目を、カテゴリー別に分け、リストに入れる
・見直し:定期的にリストを精査し、タスクの優先順位を更新する
・実行:優先順位に基づきタスクを行う
GTDをより効果的に使うために
さまざまなメモツールを活用しよう
【GTDの利点】
GTDの最大の利点は、心の平和と生産性の向上です。タスクをすべて洗い出すことで、何をいつやるべきかが明確になります。これにより、不安から解放され、集中力を維持しながら効率的に作業を進めることができます。
【GTDの欠点】
GTDはタスクを処理する「プロセス」に重点を置いているため、タスクを処理する目的を見失いやすいという欠点があります。