25分間集中してタスクに取り組み(これを1ポモドーロと呼びます)、その後5分間の休憩を取ります。このサイクルを4回繰り返したら、もう少し長い15~30分の休憩を取ります。
【ポモドーロ・テクニックの利点】
利点は、集中力の向上と時間管理に適している点です。短期間で集中することで注意散漫を減らし、作業効率を上げます。加えて、時間を具体的に区切ることで、タスクの進捗管理が容易になります。
【ポモドーロ・テクニックの欠点】
25分区切りの時間配分が適切ではない可能性があることが欠点です。
人の集中力を測る「内田クレペリン検査」に見られるように、人の集中力は開始から約7分でピークに達し、その後は徐々に低下して約15分で大きく落ちるとされています。
このため、ウェルスクでは、15分間作業して5分間休憩するというサイクルを採用しています。
長時間連続して作業するほうが効率的だと感じる人もいるかもしれません。
しかし、短い作業周期を設けることで情報の定着が促されるという研究結果も存在します。例えば、東京大学大学院薬学系研究科の池谷裕二教授の研究によると、「60分間の学習」よりも「15分間の学習を3回繰り返す(計45分)」ほうが、学習時間が短いにもかかわらず学習効率が高いことがわかっています。
集中する時間と、休み方
ポモドーロ・テクニック活用法
ポモドーロ・テクニックをより効果的に活用するためのコツは、3つあります。
(1)自分の集中力に合わせて作業時間を調整すること
コツの1つ目は、自分にとって最適な作業時間を見つけることです。
私も、最初は標準である25分間で作業を試みました。しかし、15~20分で集中力が切れることが多く見られました。過去を振り返ると、高校生時代は勉強が苦手でしたが、15分区切りで受験勉強に取り組んだことで継続できた経験があります。
集中力には個人差があるため、まずは「15分」を試してみてください。
しっくりこなければ長くしたり短くしたり、自身に適した時間を見つけることが大切です。
(2)休憩時間の活用方法を事前に決めておくこと
休憩時間には、目を休ませる活動を行うことを推奨します。