たった一言から巻き起こったTwitterドリーム

 2022年2月24日。プロジェクト終了まで残り3日となったこの日、突如、風向きが変わりました。強力な支援者が現れたのです。

 きっかけは、僕のお願いツイートを引用する形で呟かれた、こんなツイートでした。

“SHACHIの出番だと思うんだ。” 

「SHACHI」というのは、「TEAM SHACHI(チームシャチ)」のこと。ももいろクローバーZや私立恵比寿中学の妹分として2012年にデビューした、愛知県出身の4人組アイドルグループです。

 このTEAM SHACHIのファンの方が、「名古屋で鯱と言えば、TEAM SHACHI。『鯱もなか』のピンチを救うのは、TEAM SHACHIしかいないんじゃないか!」という熱い想いを込めてツイートしてくれたのです。

 そこで、このツイートをさらに引用する形で、今度は僕がコメントを入れました。

“大物へのお声がけ恐れ多いですが、もちろんTEAM SHACHIさんのことは応援しております! いつか鯱もなかを差し入れさせていただけたら嬉しいです!”

 そこから5時間後。なんと、僕のコメントを引用して、6万人以上のフォロワーを持つTEAM SHACHIの公式アカウントが反応してくれたのです。

“お名前出していただきありがとうございます! ご連絡いたします!”

 これまでまったく接点がなかったTEAM SHACHIと、元祖鯱もなか本店がTwitter上で繋がった瞬間でした。

 この一連の様子を静かに見守っていた“タフ民”と呼ばれるTEAM SHACHIファンの皆さん。両者が繋がったことを「胸アツ展開」「これだからTwitterはやめられない」と盛り上がり、さらに新たな展開を見せ始めました。

 タフ民の皆さんが、次々と「鯱もなか」のプロジェクトを支援してくれ、ツイートで報告してくれたのです。そこからは、もはや訳がわからないほどの急展開。支援があるとメッセージが入るメールボックスは気づけば未読の山となり、ほぼ止まったままだったプロジェクト管理画面の数字も信じられない増え方をしていきました。

 そんなお祭り騒ぎの状況でも、仕事は通常稼働です。配達や納品、営業とタスクが山盛りなうえに、この日は大きな商談を控えていたため、日中はクラファン関連のチェックができないまま、気づけば夕方を迎えていました。