クレディ・スイスのニューヨークの拠点で投資銀行部門のインターンとして働いていたマーク・モーラン氏は、またしても労働時間が週90時間に迫る中、この夏の終わりまで乗り切るには支援が必要だと感じていた。同僚たちはこう助言した。ウォール街の診療所を訪れ、集中力が続かないことを相談してみたら、と。初診を受ける前に5分程度で問診票を記入した。質問の一つは、物事をきちんと整理した状態に保つのが苦手かどうか、もう一つは課題を先延ばしにするかどうかだった。彼はその後、臨床医と面会した。アンケートの回答を見る限り、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の兆候があると言われ、ADHD治療薬「アデロール」の処方箋を渡された。
米若手バンカーが常用する向精神薬とは
プレッシャーの強い競争環境で集中力を切らさぬための「極めて重要なツール」
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