彼は基本的にそれほど「深入りしない」タイプだったが、飲み会で出会った、グラビアの仕事を時々しているという女子大生とは、飲み会の帰り道だけでなく、その後何度か出張中のホテル、会社の休憩中にラブホテルなどにも呼び出して、一度は彼女の家にも遊びに行った。
「タクシー代は出すよ」と言って呼び出せばホイホイやってきて、ことが終わるとさっぱりした顔をする彼女を、割り切ったエロい女性だと思い込んでいたが、全く別件の飲み会でいい感じになった別の女の子とホテルに行ったら、その子が彼女の大学の同期生であることが判明。
それを知ったグラドル大学生の方は会社の前で待ち伏せし、「奥さんにバラす」と脅されて30万円払った。それだけで飽き足らず、彼の会社の後輩女性にも関係を密告され、2カ月くらい振り回されながら、「可愛いけどやばい女だった」とぼやいていた。
不倫相手を「やばい」という男は
女も同じ人間という発想がない
もう1人、これは私の大学の先輩のイシイ(仮名)さん。婚約中から二股をかけていた彼は入籍後、結婚したことを話した上で妻ではない女性の方と密会を続けていた。彼女は「結婚願望がない。男の浮気とかも気にならない」と言っていた上に、せいぜい会うのは月に2回程度のセフレのような関係だったために、特に罪悪感は持っていない様子だったが、何となく惰性で会うのも面倒になってきて、彼の方がフェイドアウトを狙うようになった。
しかし彼も何となく早く帰る気分じゃないときは相変わらずつい彼女の自宅によってはセックスすることをやめず、普段の連絡はおろそかに、「切れるなら切れたでいいや」という露骨な態度を出すようになった。
そのうち彼女は彼の自宅を調べ上げ、郵便受けからスプレー缶を突っ込み部屋をペンキで汚すなどの嫌がらせをして、結局ビビった彼は警察に相談する事態になった。彼もまた「さっぱりしてるフリして怖い女だった」とぼやいていた。