他人の動向に影響されていると、どうしても自分への評価を気にしてしまい、行動にブレや迷いが生じやすくなるのですが、自分の軸をしっかり持って行動していれば、ブレや迷いなどの雑念が入る余地がなく、日々筋の通った行動を取ることができます。自律神経を好調にシフトしていくには、普段の行動にそういう“筋の通った分かりやすさ”があるほうがいいのです。

 とにかく、みなさんも他人や周囲は気にせず、自分で決めたことを実行に移してみてください。誰しも、自分に対してはごまかしがききません。よいことも悪いことも、自分が何をやったか、どういう行動をしたかは、自分自身が一番よく分かっています。そういうリアルな自分の姿から目を逸そらすことなく、日々の行動によって一歩一歩自分を変えていきましょう。

超一流の人が大事にする
「あいさつ」「言葉遣い」

 ここでは、日常において実際どのように自分を律して行動をすればいいのか、自分を律することでいったいどのような恩恵がもたらされるのかといった点を中心に述べていきます。ぜひみなさんも、自分なりのルールを決め、自分の軸をしっかり持って行動して、自分を好調な流れに乗せていくようにしてください。

 自分の行動を律することで自律神経を整え、日々正しい行動を取ることで好調を招き寄せていく――。

 それを実現するためのもっとも簡単な行動は「あいさつをすること」かもしれません。元気よく笑顔でするあいさつには、一瞬で自律神経のバランスを整える作用があります。「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」「いただきます」……。どんなあいさつも、タイミングよくはっきりと言葉に出すことができると、その場の雰囲気がパッとよくなるものです。

 とりわけ大事にしたいのが、朝一番のあいさつ。「おはようございます!」と最初のあいさつがいい感じに決まると、気分もいいし、背すじが伸びて心身がピシッと引き締まります。仕事などのモチベーションも高まって、1日を調子よく過ごすことができるのです。

「あいさつは、大きな声で明るく笑顔で」など、本当に小さな子どもへのしつけみたいですが、じつは自分の調子をよりよい状態にキープしていくには、こういう「基本のキ」の部分を怠りなく磨いていく姿勢が非常に大事なのです。