そして、2023年4月にリリースされた、テレビアニメ『【推しの子】』主題歌の《アイドル》は、YouTubeでのMV公開とともに話題が猛烈な勢いで拡散する。その結果、ビルボードジャパンの総合チャート「Billboard Japan Hot 100」では、21週連続で総合首位を獲得し、ビルボードジャパンの歴代連続首位記録を更新。ストリーミング累計再生回数は史上最速で4億回を突破。
さらに、米ビルボード「Global Excl. U.S.」、Apple Music「トップ100:グローバル」、YouTube Music「TOP 100songs Global」でも首位を獲得し、Jポップ史上初となる記録を次々と打ち立て続けている。
4月から6月にかけて実施した日本での初アリーナツアー「YOASOBI ARENA TOUR 2023“電光石火”」では、追加公演を含めて7都市14公演で計13万人を動員した。8月には、88rising主催「HEAD IN THE CLOUDS LosAngeles」にてLAフェス出演を果たした。2024年4月12日には、アメリカ・カリフォルニア州で開催されたアメリカ最大規模の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」に出演を果たし、4月24日には全世界配信されたTikTokライブでは累計視聴者数約63万人、同時視聴者12万人超えと、TikTokライブにおける国内アーティストの最高視聴者数を記録。話題を巻き起こしながら、現在まで活躍を続けている。
デビュー曲《夜に駆ける》から早々に注目されたYOASOBIだが、アーティストとしての認知が高まったのはいくつかのフィードコンテンツが影響していると考えられる。
たとえば、若者間でこの楽曲が知られることになったのは、いわゆる「歌ってみた」動画などの二次創作、つまり参加型フィードコンテンツが令和トレンドセッター層から生まれ、ボカロ&ネット系音楽愛好家層の中にまで大きく広がったことが影響していると考えられる。