吉本芸人も聴取!オンラインカジノに「違法と知らず」ハマってしまう3つの理由写真はイメージです Photo:PIXTA

有名人による「オンラインカジノ」でのトラブルが相次いで報道されている。有名人の賭博問題は昭和の時代からあったが、近年で顕著なのはスマホが普及したことによるカジノへのアクセスしやすさだ。背景にある問題とは。(フリーライター 鎌田和歌)

吉本芸人と銀メダリストの賭博報道

 賭博が人の心をくすぐるのは今も昔も同じで、だからこそ規制がある。日本では競馬や宝くじなど、公営で認められているいくつかの例外をのぞいては禁止されている。しかし野球や相撲、麻雀など、水面下でこっそりと賭博が行われることは数知れず、特に著名人がこれに関わったことが明らかになると、大きく報道されてきた。

 つい最近報道されたのは、スポーツ選手と芸人による賭博のニュースである。これはどちらも「オンラインカジノ」だった。

 東京五輪に卓球男子団体のメンバーとして出場し銀メダルを獲得した丹羽孝希選手の書類送検が報道されたのが1月末。海外のオンラインカジノで賭けを行ったとされ、所属チームから契約を解除されている。

 また、2月に入り、吉本興業が「所属タレントの活動自粛」を発表。名前は明らかにされなかったが、その後の報道で、双子芸人「ダイタク」の吉本大と、「9番街レトロ」のなかむら★しゅんがオンラインカジノの賭博容疑で警視庁から任意の事情聴取を受けていたと明らかになった。

 オンラインカジノは近年問題が指摘され始めており、政府広報オンラインでは今年1月9日に「オンラインカジノによる賭博は犯罪です!」という記事を公開している。

 このページで強調されているのは、オンラインカジノに「グレーゾーン」はなく、違法であるという点である。以下、同サイトから引用する。

「オンラインカジノは海外で合法的に運営されているから利用しても大丈夫」「日本には取り締まる法律がない」「違法だと知らなかったと主張すれば罪にならない」といった誤った情報発信も見受けられますが、日本国内からオンラインカジノにアクセスして賭博を行うことは犯罪です。オンラインカジノの違法性に「グレーゾーン」はありません。