![「コメが高い」を解決!家計にやさしく名店の味に負けない、心躍る“非コメ”レシピとは?【今夜から作れる】](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/4/c/650/img_4c402f686ce22a1a81e64e84a454a83e976860.jpg)
コメ価格の高騰が続いている。価格は今年1月の前年比で、計測された地域など諸条件によって差はあるものの、60~80%増と言われている。庶民の家計を確実に圧迫してくるこの事態に備えるために思い浮かぶのはパスタ、うどんなどの小麦類、そしてもち米からできるもちである。日本人の主食に代替食はあるのか。(フリーライター 武藤弘樹)
続くコメ高騰、ついに動いた政府
でも当面はこの状況でしょ
スーパーでコメを買おうと思って値段を見るたびにウッと感じるほど高い。我々の主食であるし、買わざるを得ないから買うのだが、高騰後のコメを買う際は毎度かなり思い切った買い物をするような覚悟が求められるようになった。値上がりに消費者は得てしてなんとなく慣れていくものなのだが、今回のコメの高騰は上がり幅が大きくかつ急傾斜だったため、なかなか慣れない。
そこで政府は、深刻な不作や災害の折などでしか出番の想定されていなかった備蓄米の、運用の方針を転換して、価格が落ち着くまで備蓄米を放出する方向で調整に入った。
この動きを評価する声がある一方で「去年のコメ不足のときも何もしなかったし、いつも対応が遅すぎる」という批判の声も少なくないし、農水省の見立て(「一部集荷業者がコメを保有し売り渋って値をつり上げている」)がそもそも間違っているなどの反対意見もあり、シロウト目には難しく、何が正しいのかわかりにくくなっている。
消費者にとってひとつ確かな事実は「コメが高い」ということである。備蓄米が放出されてもし効果を発揮したとしても実際にそれが価格に反映されるのは数カ月後のことだろうから、当面はその価格推移を見守りながら日々の生活をやりくりしていかなければならない。そこで家計を守るためにコメに頼らない献立を取り入れる潮流も出てきた。
ここではどのような非コメの献立がありえるかを紹介していきたい。
「ひとつの結論」――超主力になりえるパスタ
まず、だが、食費を抑えるために非コメ食を増やすなら、パスタを積極導入するべきである。パスタは柔軟で、万能な、「ひとつの結論」と称して差し支えない炭水化物である。