スマホでゲームしているのと変わらない

 政府広報オンラインによれば、銀行口座やクレジットカードをひも付けさせた上で最初は「入金不要 初回ボーナスプレゼント」とうたって誘い込むという。ネット上での買い物や、アプリや配信者への課金に抵抗感がある人は少なくなっている。スマホやPCでゲームを楽しむ人は多く、それらの延長のようなつもりで足を踏み入れる若年層がいることも考えられる。

 2月12日の読売新聞は「ネットカジノ 『違法と知らず』は通用しない」というタイトルで、「オンラインカジノの運営会社は、海外で合法的に事業を展開しているケースもあり、摘発が難しい」「オンラインカジノの多くは、日本語で『安心・安全』『合法だ』と宣伝している。政府は実態を調べ、違法性が認定されれば、ネット事業者らに削除を促すなど厳しく対応する必要がある」と指摘している。

 海外で合法でも日本でやったら検挙。未だ、こう広めていく必要がある段階なのだろう。

2、スマホやPCでできる気軽さ

 スマホによるゲーム依存の問題はかねてから指摘されているが、ギャンブル依存もこれと同じで、いつでもどこでも気軽にアクセスできるから始めやすいし、「これ以上はまずい」と思っていてもやめることが難しくなる。

 賭場に行く必要も、賭け事に詳しい人脈を作る必要もない。昭和の時代のギャンブルとは圧倒的に違うのが背徳感の薄さだろう。また、家族から見れば家にいてスマホでゲームをしているのと変わらないので、それがギャンブルだとはわかりづらい。

 若年層がゲームや配信に課金しすぎてしまうトラブルも親にとっては怖いが、ギャンブルとなればそれ以上だ。