企業の成長と衰退を分ける決定的な要因は何か?
売上や利益の数字だけでは、企業の本当の強さやリスクは見えてこない。決算書には、経営戦略や隠れたリスクがすべて刻まれている。 本シリーズでは、決算書を「戦略の道具」として読み解く方法を、全7回の動画で徹底解説。第4回目のテーマは「高収益企業と普通の企業の違い」。
IT業界のなかでも、オービックは営業利益率57%という異例の収益性を誇る。
一方、安定した売上を確保している企業のなかでも、ここまでの利益率を実現できているケースは少ない。
この差はどこから生まれているのか。本動画では、高収益企業の決算書を分析し、「利益を生む企業のビジネスモデル」を解き明かす。

売上はあるのに
なぜ利益が伸びないのか?

 営業利益率57%を誇るオービックは、他のITベンダーと比較しても圧倒的な収益性を実現している。

 同じ業界にいながら、なぜここまで利益率に差が出るのか。

 決算書を比較すると、コスト構造やビジネスモデルに明確な違いがあることがわかる。

 売上を伸ばすだけでは利益は最大化できない。どこにコストがかかり、どの部分が収益を生み出しているのかを理解しなければ、企業の成長は難しい。本動画では、高収益企業の決算書を深掘りし、「利益を最大化するビジネスモデル」の本質に迫る。

矢部謙介(やべ・けんすけ)
中京大学国際学部・同大学院人文社会科学研究科教授
ローランド・ベルガー勤務などを経て現職。マックスバリュ東海社外取締役も務める。X(@ybknsk)にて、決算書が読めるようになる参加型コンテンツ「会計思考力入門ゼミ」を配信中。著書に『決算書の比較図鑑』 『武器としての会計思考力』 『武器としての会計ファイナンス』 『粉飾&黒字倒産を読む』(以上、日本実業出版社)など。