「べつに会わなくてもいいかな…」嫌われる中高年に決定的に欠けている“センス”とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

充実した50代を生きるには、仕事でもプライベートでも「会いたい!」と思わせる存在になることだ。会うたびに同じ話をしたり、自慢話をしたりすると、たちまち「ウザい奴」と認定され、煙たがられる中高年になってしまう。労働社会学者の常見陽平氏いわく「コミュニケーションの命中率」を上げると会いたい中高年になれるという。その方法とは?※本稿は、常見陽平『50代上等!理不尽なことは「週刊少年ジャンプ」から学んだ』(平凡社新書)の一部を抜粋・編集したものです。

嫌われる中高年に残酷な
アポの優先順位の低下

 嫌われる中高年の法則といえば、話が面白くないこと、昔話、自慢話、説教(頭文字をとってMJSと言われます)が多いことです。さらには、同じ話を何度もすることです。これに気をつけるだけで感じがいい人、相手のことをわかっている人に変身できます。まだまだ続く仕事人生においても、プライベートにおいても、役立つ技です。

 突然ですが、あなたと会うことは、相手にとって有益なものになっているでしょうか?社内外でミーティングを設定する際に、相手がなかなか時間をとってくれない、アポ設定の返信が遅いなどということはないでしょうか?

「オレ、嫌われているかも……」

 と疑心暗鬼になる人もいることでしょう。たしかに嫌われているのかもしれません。ただ、嫌われているならまだわかりやすいです。残酷なのは、別に嫌われてはいないものの、アポの優先順位を下げられているケースです。これまでのやりとりから「この人とのアポは有益ではない」と判断されてしまっているのです。

ウザい人、会いたい人
その境界線は?

 特に50代以降、気をつけないといけないのは、昔の関係性を利用して人にお願いするケースです。

 たとえば、50代で起業、転職、関連会社への出向・転籍などをし、新しい環境で仕事をする際に、元同僚や部下、昔の友人・知人のところに商談などをお願いすることがあると思います。そのアポイントをとる際などに、「あなたは有益な人なのか、そうではないのか」ということが顕著に表れるのです。