相手にとって「この人と会って得だ」と思われるためのコツとして、私は「ネタ帳」を持つことをおすすめします。まるでお笑い芸人のようだと思うでしょう。ただ、これはビジネスの会話を弾ませる上でも、アイデアを生み出す上でも取り組むべきことなのです。
さらに、アラフィフあるあるの「いつも同じ話をする人」を脱するためにも大事な取り組みです。
このネタ帳は、紙のメモ帳、ノートでも、スマホやPCに搭載されているメモでも構いません。何か面白い発見があったら記録する。たまに読み返すと発見があるのですが、別にそうしなくてもよいです。ネタ帳をつくり、記録するという行為そのものが、情報感度を高めるし、発想に良い影響を与えるのです。
誰に何を話したかのログをとる人もいます。否定はしませんが、ネタをメモする習慣をつけるだけで、常に相手に対して新しい面白い話をしようという姿勢に変わります。結果として、会って得をする、相手のためになる自分に変身できます。
有益なネタの提供で
意識するべきこと
単に情報を集めるだけではなく、誰にどの話をしたら響くかをいつも考えています。しかも、単に面白い小話にするのではなく、相手にとって有益かどうかを意識しています。
仕事柄、経営者、人事部や広報部の社員、官庁や自治体に勤務する公務員、メディア関係者と会うことが多いのですが、このような方が生の情報を仕入れることができていない分野は就職・転職活動をする若者の実態、若者の就労意識です。普段からの大学での接点や、取材活動、このテーマに関する情報収集をもとに、伝えます。それが相手にとってどういう意味があるのかを意識しつつ、ポイントを話します。
この積み重ねにより「わかっている人」「有益なネタを提供してくれる人」として認識されるようになります。