時価総額が一時は米フォード・モーターを上回った電動トラック新興企業の米ニコラが経営破綻し、投資家の関心を集めた。似たような変化は航空業界でも静かに進行している。航空業界はつい最近まで、電動航空機や水素航空機が普及するユートピアの未来を目指していた。「空飛ぶタクシー(エアタクシー、正式には電動垂直離着陸機=eVTOL)」関連銘柄の株価が上昇したことから判断すると、こうした未来はまだ実現可能に思える。決算発表を控えている米ジョビー・アビエーションと米アーチャー・アビエーションの株価は20日の取引終了時点で昨年11月5日の米大統領選からそれぞれ48%と213%上昇していた。eVTOLを巡る競争で米国は中国に勝たなければならないとするドナルド・トランプ大統領とショーン・ダフィー運輸長官の発言に投資家は重きを置いたようだ。