求職中に不採用となっても個人的に受け止めないよう努めるのが普通だが、採用選考に性格テストを加える企業が増える中、そうすることは難しくなっている。ニック・マリクさんはここ数カ月間、上級エンジニアの職に応募し、3社からオンラインの性格診断テストを受けさせられたが、これまでのところ採用には至っていない。「本当に変な質問を受けた」とマリクさんは話す。「応募者のことを少し知りたいという気持ちは分かるが、回答をボットに判断させるのは効果的ではないと思う」テスト結果か年齢(59歳)か、あるいは他の要因がネックになっているのかは分からない。ただ彼の経験は、従業員採用における最大の流行語である「適性」に企業が固執していることを反映している。