管理組合の修繕費で修理したのですが、長年清掃されていなかった雨どいの中は汚泥がギッシリと堆積。汚泥は産業廃棄物として業者に処理してもらいましたが、ひどい光景でした。

 とんだ冤罪騒動となった3階の住人には申し訳なかったです。

エアコンの室外機が強風で
飛ばされて窓ガラスを破損

 2019年10月に発生した台風19号は近年稀に見る大型台風で、みなさんの記憶にも残るものだと思います。神奈川県の武蔵小杉では、台風の影響で近くの多摩川の水位が上昇したことで支流の水が排水管に逆流し、雨水と下水の混じった汚泥がタワマンの地下階に流れ込みました。それだけでも地獄絵図ですが、流れ込んだ汚泥によって電気系統まで故障し、約2週間にわたって停電と断水が続いたのです。

 この台風19号では多くのタワマンで被害が出ました。高層階の網戸が飛ばされた事例が多く発生していたようです。まさか理想のタワマン生活がそんなことになるなんて、住民は夢にも思わなかったでしょう。

 私のマンションでは網戸が補強されており、飛ばされる被害は発生せずに済みましたが、強風で飛ばされたエアコンの室外機が窓ガラスを破損する被害が2世帯で発生しました。あの重い室外機が飛ばされるほどとは、風がどれほど強かったかがよくわかります。もともとタワマンの高層階は強風の影響を受けやすく、風が強い日には建物がわずかに揺れることもあります。

 近年、台風はどんどん大型化しています。我がマンションでは、台風対策をよりいっそう強化する必要があると判断しました。管理組合としては、網戸の補強と、エアコン室外機の足の部分をコンクリート製にして強化する工事を斡旋。室外機の足部分はプラスチック製で軽いのですが、コンクリート製の重たい足に付け替えれば風で飛びにくくなります。工事は住民負担による任意参加としました。

 今後も大型台風は発生し続けるでしょうし、全国のどの地域でも被害を受ける可能性が十分に考えられます。