SNS、特にこの種の問題で炎上の舞台となりがちな「X（旧ツイッター）」でも、一切、トレンドワード上位にのぼっていない。

　下に主な経緯をあらためてまとめた。少々長くなるが、振り返っていただくと、この流れを実感できるだろう。

【フジテレビ問題の主な経緯】
2024年12月
19日 女性セブン、中居氏が「女性トラブル」と初報。
26日 週刊文春、中居氏の「性的トラブル」でフジテレビ社員が会食設定と記事（第1弾）。
27日 フジテレビ、「当該社員は会の設定を含め一切関与していない」と否定コメント。

2025年1月
8日 週刊文春、フジテレビ幹部が「女性の訴えを握りつぶした」と記事（第2弾）。
9日 中居氏、「トラブルがあったことは事実」と公式サイトで認める。
14日 大株主の米投資ファンド、「第三者委員会調査を要求」と報道。
15日 フジテレビ、「昨年より外部弁護士を入れ事実確認の調査を開始」とコメント。
16日 週刊文春、「別の被害者もいた」と記事（第3弾）。
17日 フジテレビ、第1回会見。取材制限で“閉鎖会見”と非難を受ける。
18日 トヨタ自動車や日本生命保険など大手スポンサー、一斉にCM差し止めへ動く。
23日 週刊文春、港浩一社長（当時）が「女性に謝罪せず」と記事（第4弾）。
　フジテレビ、日本弁護士連合会ガイドラインに則った第三者委員会の設置を発表。
25日 週刊文春、女性参加の「バーベキューパーティーで不適切な言動」と電子版記事。
27日 週刊文春、電子版で「女性は中居氏に誘われた」と、第1弾の核心部である「社員の 関与」を“しれっと”訂正。
　スポーツニッポン、「フジ幹部手引き　他局女子アナも中居接待」と1面報道。
　フジテレビ、社長会長の退任を発表し、第2回会見。“10時間超会見”となる。
28日 週刊文春、訂正を公表。
　フジテレビ、「当初より一貫して、社員は食事会の設定を 含め一切関与していない と主張」とあらためてコメント。
30日 フジテレビの清水社長が取締役会後に会見。週刊文春の訂正遅れを指摘。

2025年2月
21日 TBS、 中居氏出席の会食で「不適切な言動なかった」とする社内調査結果を公表 し、スポーツニッポンと週刊文春の記事を否定。
26日 フジテレビの清水社長ら、取締役会後に会見。フジ・メディアHDの日枝久取締役相談役が経営諮問委員会の委員を辞任と発表。
27日 週刊文春、フジテレビ社員がインタビュー記事で「上納疑惑」を否定。