目立つタイプが狙われる?
詐欺がターゲットにするのは……

 スカウト詐欺が狙うのは10代や20代前半の若者がほとんど。活躍している芸能人の中にもスカウトがきっかけで芸能界入りしたエピソードを話す人は多く、スカウトが芸能界への入り口であることは確かである。そして「スカウト」に甘い夢を見る若者を詐欺は狙う。

1、休みを利用して上京してきた若者

「休みを利用して上京してきた若者」が狙われやすいのは、上京するための現金を持ち歩いている可能性が高かったり、相談できる大人が近くにいない場合が多いためだ。都会に来た高揚感から、知らない人の話を受け入れてしまいやすいということもある。

2、高校生や大学1年生

 小中学生の場合、保護者と一緒に行動していたり、何かあるとLINEなどですぐ親に相談する場合も少なくない。高校生になると自立心が芽生えることから親と一定の距離があったり、一緒にいる友達の手前、自分で判断しようとすることがある。高校生や大学1年生にありがちな「背伸びしたい気持ち」「大人の世界に足を踏み入れたい好奇心」「多少のリスクを負ってでも挑戦したい前向きな感情」といったものが利用されやすい。

3、実際にスカウトされてもおかしくないルックスの持ち主

 詐欺だと気づかれないために狙われやすいのは、スタイルが良かったりかわいらしい顔立ちをしているなど、ルックスが目立っているタイプの若者だ。街中で声をかけられやすいタイプだとスカウトされた際にも「本当の事務所かもしれない」と思い込んでしまいやすい。最近ではInstagramやTikTokで発信している10代も多いため、ダイレクトメッセージ(DM)でのスカウト詐欺も横行している。