
7年ぶりにモデルチェンジした3世代目
グローバルではベストセラーの主力モデル
従来の魅力を余すところなく継承しながら、すべてが新しい。7年ぶりにモデルチェンジした3世代目となる新型ティグアンが、いよいよ日本に上陸した。
日本では弟分のT-CrossやT-Rockのほうがポピュラーだが、ティグアンは2019年以降、グローバルでVWのベストセラーに君臨する主力モデルである。2007年に初代が登場して以来、760万台を超える販売を達成したというからたいしたものだ。

スタイリングは、ずいぶんと立派になった。歴代モデルの面影を受け継ぎつつも、ボンネットの位置を高くしてSUVらしい力強さを強調したことが特徴。Cd値は従来の0.33から0.28へと大幅に向上し、サイズはひと回り拡大している。それでも4540×1860×1655mm(R-Line)と、日本の道路環境でも持て余さない。
インテリアはぐっと先進的に変身した。“MIB4”へと進化を遂げたインフォテインメントシステムを象徴する大型ディスプレイが、まず目を引く。デコレーションパネルの斬新な模様も印象的だ。ライバル各車と比べると、車内は後席の居住空間が圧倒的に広く、装備も細部まで充実している。荷室も後席使用時652L、最大1650Lと広くアレンジも容易。積載性に不自由する心配はなさそうだ。