メカニズムは正常進化。プラットフォームは“MQB evo”となり、パワートレーンはティグアンとして初となる1.5L・eTSIマイルドハイブリッドシステムを搭載したFWDモデルと、2L・TDIクリーンディーゼルに4WDを組み合わせた2タイプを用意。いずれも7速のDSGが組み合わされる。

 車種体系はエントリーグレードのアクティブを起点に、LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT HD”や運転席/助手席のシートリラクゼーション機能を標準としたエレガンス、専用の内外装と20インチアルミでスポーティに仕上げたR-Lineという3グレードが、それぞれのパワートレーンに対して設定される。

小気味よく賢い走りを披露
先進の足回りで快適&スポーティさを実現

 試乗車はガソリンエンジンのeTSI。駆動方式はFWDである。150ps/250Nmを発生する1.5Lターボは、48Vマイルドハイブリッドシステムが搭載された高効率仕様。オルタネーターとスターターを兼ねたBSG(ベルトスタータージェネレーター)は、モーターとしても機能し、トルクをアシストしてくれる。ドライブすると小排気量の1.5LとDCTの組み合わせながら、イメージ以上に軽やかに発進して加速する。かつて見受けられた、出足がスムーズでなかったりカチャカチャしたりというDCTのネガは、ほとんど感じない。

 パフォーマンスは小気味いい。動力性能的にはこれだけ走ってくれれば十分だ。街中はもちろん高速クルーズでもストレスを感じる場面はない。エンジンが4気筒ということもあって、排気音に安っぽい印象はなく、パワートレーンが発する音の車内への侵入もずいぶん抑えられている。

 また、強化されたアクティブシリンダーマネジメント機構(ACT)により、4気筒のうち2気筒をより頻繁に停止するほか、走行中にエンジンの停止~再始動を行い、エココースティング走行に切り替えることもできる。