また、生活習慣病は自覚症状がないので、自分で数値をチェックすることも大事です。一家に1台は血圧計を保有している時代になりましたから、できるだけ毎朝血圧測定することもおすすめします。

歯みがきに「ちょい足し」するだけで「誤嚥性肺炎」リスクを下げる方法とは?【医師が解説】同書より転載

寝てない・動かない・食べてない
免疫を下げる3つの要因

 免疫を低下させる要因でよく知られているのは、食事と運動と睡眠の不足です。

 まず、食事では体力を落とさないように、適切なカロリーをとりましょう。同時に、忙しかったり、食欲が低下した際などに軽食や麺類といった食事が続くと不足しがちなタンパク質もしっかりとってください。1日3食タンパク質をとることが大事です。

 水分補給も大切。とくに起床時は睡眠中に水分が失われるので、脱水を防ぐためにも、朝起きてすぐに水をコップ1杯飲む習慣をつけるとよいでしょう。

 2つめの要因は、運動不足です。コロナ禍では、活動量が低下し、体力が低下した高齢者が動けなくなるといった問題が生じました。良好な体調を維持するためには、適度な運動が必要です。

 3つめは睡眠。睡眠不足もまた免疫を低下させる大きな要因の1つです。忙しくても、少なくとも6時間以上の睡眠時間を確保しましょう。