歯みがきに「ちょい足し」するだけで「誤嚥性肺炎」リスクを下げる方法とは?【医師が解説】写真はイメージです Photo:PIXTA

近年、高齢の死亡者が増えている誤嚥性肺炎。予防のためには、日々の歯みがきや呼吸、食事時や睡眠、運動をはじめとした生活習慣を地道に改善していく必要がある。呼吸器内科のスペシャリストが、肺炎にならないための生活術を伝授する。本稿は、大谷義夫『「よくむせる」「せき込む」人のお助けBOOK』(主婦の友社)の一部を抜粋・編集したものです。

歯みがき、舌みがき…
寝る前のひと手間で命を守る

 成人肺炎診療ガイドラインでも推奨されていますが、肺炎の予防には口腔ケアも大事です。私たちが毎日できる口腔ケアは歯みがき。歯みがきで歯のすき間などにいる細菌を減らすことで、口腔内細菌を含んだ唾液の誤嚥による肺炎の発症を防ぎます。

 歯みがきの回数については歯科医師の間でも意見が分かれるようです。また、みがきすぎは歯のエナメル質を傷めるので、みがき方の質を重視する歯科医師もいます。私は少なくとも、就寝前にしっかりみがくことをおすすめします。

 肺炎を起こす細菌は歯と歯の間にすみつくので、歯間ブラシやデンタルフロスなども使って、できるだけていねいにみがくようにしましょう。

 また、舌の灰白色や黄白色の苔のようなもの(舌苔)には、細菌が潜んでいることもありますので、舌もみがきましょう。市販の舌ブラシなどで、舌をやさしくみがいてください。

歯みがきに「ちょい足し」するだけで「誤嚥性肺炎」リスクを下げる方法とは?【医師が解説】同書より転載