長時間座る人は寿命が短い!?
こまめに歩くだけでも効果あり 

 デスクワークが中心の仕事をしている人は、座りすぎに注意しましょう。

 米国がん協会・行動疫学研究グループの研究によると、1日6時間以上座っている人は、3時間未満の人と比べて、死亡リスクが19%も高くなると報告されています。

 その主な死亡原因は、心臓病やがん、糖尿病、腎臓病などのほか、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や誤嚥性肺炎などの呼吸器疾患も含まれています。

 私も診療の合間に、立ち上がったり座ったりを繰り返しています。こまめに行えばかなりの筋トレ効果になります。また、休憩時間には10~15分の散歩に出かけます。わざわざジムに行かなくても、歩くだけで立派な運動になります。

 さらに、通勤するとき、駅のエスカレーターやエレベーターを使わず、階段を利用するのもよい運動になります。

睡眠時間が短いと
かぜをひきやすい

 カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームによると、睡眠時間が7時間以上だった人に比べ、6時間未満の人は、かぜにかかる確率が4.2倍高く、5時間未満の人の確率は4.5倍に上昇したというデータがあります。

 なかなか眠れない人は寝付きをよくするために、朝起きたら日光を浴びましょう。太陽光を浴びることで、メラトニンという睡眠ホルモンが分泌しやすくなります。

 また、寝る直前に入浴すると、深部体温が上がってしまい入眠できなくなるため、寝付きが悪くなります。深部体温をすみやかに下げるために、入浴は寝る1~2時間前にすませるようにしましょう。

 そして、ベッドに入ってからはスマホを見るのをやめましょう。スマホの画面から出るブルーライトは、脳を覚醒させるので、眠れなくなってしまいます。寝る30分前からはスマホから離れましょう。