口呼吸は感染症リスクを高める!
鼻呼吸を習慣にしよう
普段の呼吸は、鼻呼吸ですか?口呼吸ですか?
口呼吸では外気や異物が直接体の中に入り込んでしまうため、細菌やウイルスなどの病原体が侵入しやすくなります。一方、鼻呼吸では鼻毛や鼻粘膜がフィルターの役目をするので、細菌やウイルスがのどや肺に侵入するのを防いでくれます。
正しい呼吸は、鼻呼吸なのですが、口呼吸になっている人もいます。口呼吸しがちな人は、意識して鼻呼吸を習慣にすると、肺炎をはじめ、さまざまな感染症の予防にもなります。
舌を上あごにくっつけると鼻呼吸しやすいので、習慣にするためにも練習することをおすすめします。
また、水やお茶を飲むときは鼻呼吸になっていると思います。水分摂取をこまめにすることが、脱水予防、口腔内乾燥予防、鼻呼吸のためにも有効です。
さらに、寝ているときの口呼吸予防には、口に医療用のテープを貼るのも効果的です。

ただの生活習慣病が肺炎に?
気づかれにくいリスク
肺炎のリスクを高める要因の1つが小さな脳梗塞(ラクナ梗塞)。
大脳基底核というところの血管が詰まってラクナ梗塞が生じると、脳内でドーパミンが減少し、嚥下反射やせき反射(編集部注/気道に異物が入ったときに起こる防御反応で、咳をすることで異物を体外に排出する反射運動)を促すサブスタンスPがつくられにくくなり、誤嚥しやすくなってしまうのです。
動脈硬化があると脳梗塞のリスクが上がります。では動脈硬化の原因はというと、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病です。これらの病気になると少しずつ動脈硬化を進行させるので、健康診断を受けることが重要です。肥満の人はこれらの生活習慣病を発症しやすいので、体重が増えてきた人はまずダイエットを心がけましょう。