集中できる時間がわかるようになると、周囲の友だちが「12時間勉強した」といっていても、実質的な勉強時間はおそらく7時間程度だろうと察することができます。そうやることによって、他人が何時間勉強していると話していても、まったく惑わされないようになり、自信がついてきました。

図表:ストップウォッチで勉強時間を見える化同書より転載
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時間を正確に計ることで
自分の限界が見えてくる

 これがわからないと、「この期間は毎日10時間勉強するぞ」と思って計画を立てても、実質の勉強時間とはズレがあり、どんどん計画が遅れていく原因にもなります。

 私の肌感覚としては、12時間くらい机に向かったとしても、集中して勉強できるのはせいぜい7~8時間くらいになると思います。

 しかし、それは決して悪いことではありません。勉強中にトイレに行ったり、気分転換したり、教材を用意したりといったことはある意味で必要な行動ですから、まったくの無駄な時間というわけではないのです。

 大切なのは、ストップウォッチで時間を計ることによって、自分の集中力や1日のスケジュールの限界を知ることです。

 その限界を踏まえて勉強計画を立てることができればベストですし、もし計画に遅れが生じたとしても、時間を計っていけばスケジュールの修正はいくらでもできますから、すごく反省しなければいけないというものでもありません。

 あまり深刻に考えず、気楽にストップウォッチで時間を計って、それに一喜一憂しすぎずに続けていくことが重要です。