子ども 大丈夫。
母 ミッシー。シャノンがね、ミッシーがシャノンのプライベートパーツに触ったって言ってるの。何が起きたのか、教えてくれるかな?
ミッシー シャノンが飛べるように、大なわを回してたの。そしたらね、シャノンがすごく近くでピョンって飛んで、そのとき手が当たっちゃったの。だからわたし、ごめんねって言ったの。
母 そうだったんだね。シャノン、いまのミッシーのお話聞いて、どう思った?大なわとびしてるときに、シャノンのからだと、ミッシーの手が、すごく近づいちゃったんだね。合ってる?
子ども うん、合ってる。わざとじゃなかったし、ミッシーはすぐにごめんねって言ってくれてた。
母 よかった。心配に思ったこと、話してくれてありがとう。とっても正しい行動でした。それで、どうかな、いまはもう安心かな?心配はなくなった?
子ども うん、もう大丈夫。またみんなと遊んでくるね。これからは、真ん中で飛ぶようにして、ぶつからないようにするよ。
母 それはいい考えだね!
子どもが自分ごととして
感じる「身近な設定」で
こうした想定問答をお子さんと実際にやってみるときは、お子さんが自分事として感じられるような、身近な設定にどんどんアレンジしてください。人も場所も活動も、その子が知っているものばかりを登場させましょう。

ちょっぴりおバカなせりふを加えるのもいいですね。楽しくやりとりしながら、子どもの批判的思考と問題解決能力を育んでいきましょう。
さまざまな状況を想定することで、性被害は自分にも起こり得るものだということ、起きたとしてもそれは決して自分たちのせいではないということ、この2点が繰り返し頭に入り、その子の中で確固としたものになっていきます。
この考えがしっかりと定着している子は、いざというときにも、ためらわずに被害を報告できるはずです。