
時計大手のカシオ計算機は、増田裕一代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)が退任する人事を固めた。ダイヤモンド編集部の取材で4月21日、分かった。増田氏の後任の社長には、取締役常務執行役員で最高財務責任者(CFO)の高野晋氏が就任するとみられる。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)
カシオ創業家出身の
樫尾会長は続投の見通し
時計大手のカシオ計算機が、社長を交代させる方針を固めた。近日中に社長交代会見が開かれ、6月の株主総会で正式決定となる見込みだ。
カシオは代々、創業家の樫尾家の人物が社長を務めてきた。だが、2023年に初の「非創業家」出身の増田裕一氏が代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)に就任。増田氏は昨年度に600名を超える人員削減に踏み切った他、電子辞書の新規開発中止を決めるなど、カシオの構造改革を推進してきた。だが、わずか2年での降板となる。
増田社長の後任には、取締役常務執行役員で最高財務責任者(CFO)の高野晋氏が就任する見通しだ。
先代社長の樫尾和宏氏は、代表取締役会長を続けるとみられる。