高速道路の休憩施設といえば、サービスエリアやパーキングエリアが思い浮かびますが、「ハイウェイオアシス」という大規模な施設もあります。これはサービスエリアとは何が違うのでしょうか?また、パーキングエリアの中には駐車場とトイレしかないものも点在しています。小規模な施設なのに駐車場が妙に広いパーキングエリアがある理由とは?(ライター・プランナー 植村祐介)
→前編はこちら:【何がどう違う?】サービスエリアとパーキングエリア「目からウロコ」の使い分け方」
ハイウェイオアシスとSA/PAは何が違う?
前編ではサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)の違いや、最近増えている次世代SA、PAについて解説してきました。高速道路には、SAでもPAでもない休憩施設があります。それが「ハイウェイオアシス」です。
一見、次世代型SA/PAと似ていますが、最大の違いは立地です。ハイウェイオアシスは、高速道路“上”ではなく、高速道路のSA/PAに“隣接した”一般道路側に併設されている公園や商業施設です。アクセスについては、一般道から入る駐車場と高速道路から入る駐車場を分けることで、高速道路からも流出することなく利用できるようになっています。一般道側に設置されることから、そのバリエーションは多彩で、大型の公園やテーマパーク、グルメスポット、さらには「道の駅」と一体化したところもあります。
とくに特徴的なのは、上信越道・佐久平PAに直結した「ハイウェイオアシス佐久平」で、スキー場「佐久スキーガーデンPARADA」が直結し、佐久平PA第2駐車場にクルマを停めれば、そのままゲレンデにアクセスできるのです。
前編で、規模が小さいSAとして紹介した日本最北のSA、道央道・砂川SAも、じつは「ハイウェイオアシス北海道子どもの国」に直結しているため、レストランなどの飲食施設を利用可能です。