結論から言うと、それは「明確にすること」です。そして、明確にするとは「明確な言葉にすること」です。つまりは「言語化」です。
人生を動かす
3つのステップ
そのメカニズムを詳しくまとめてみます。それには大きく3つのステップがあります。
(1)明確な言葉にできれば、明確に考えることができます。
(2)明確な言葉で考えれば、明確なゴールを示せます。
(3)そして、明確な計画を立てることができます。
これがぼくらの人生を動かしていくのです。
ぼくらは自分が考えていることをあいまいにしか捉えていません。そして、あいまいだから、実行できないのです。知識としては「知っている」のに、自分の中で明確になっていないから行動に移せないわけです。
逆に言えば、明確にすれば実行ができます。そして、実行すれば、何らかの成果が生まれるものです。
たとえば、マラソンを始めていきなり42.195キロ走り切ることは難しいでしょう。今日ジョギングを始めたら100メートルは走れると思います。今日は100メートルで終わってしまうかもしれませんが、明日も明後日もジョギングを続ければ、次第に走れる距離は伸びていきます。
成果が出せないとき、多くの人はうまいやり方やノウハウを勉強しようとします。もちろん勉強も大事ですが、もっと大事なことは実行することです。仮に走り方が間違っていたとしても、毎日行動すれば成果は少なからず出ます。
一方、正しいやり方を学ぼうとして止まっている間は、確実に成果は出していません。
己を知らば
百戦殆うからず?
「彼を知り己を知らば百戦殆うからず」という言葉があります。
これは、「戦う際には、相手と自分の両方の情勢を分析することが最も重要である」という意味の、『孫子の兵法』に出てくる格言ですが、ビジネスでも同様に考えられています。
この考えは、ビジネスだけでなく、自分の生き方・自己実現に関しても同じだと思うのです。