本来この「どうしよう」は、かなり変な問いかけなんです。でも、この「どうしよう」は、フレーズとして成立しているように見えるので、このまま考え続けてしまいます。
「相手の立場に立つ」
ことはできない
また、「相手の立場に立とう」というフレーズがあります。ビジネスでもプライベートでもよく言われる言葉ですね。
何か問題が起きると、「じゃあ、相手の立場に立って考え直してみよう」と言われ、「そうだね、その視点が抜けてたな」と反省することもあります。とはいえ、何も行動できません。
というのは、相手の立場に立とうと考えても、実際は相手の立場に「立つ」ことはできないからです。そういう場所がないからです。だから立ちたくても立てない。何をしていいかわからない。
「相手の立場に立ちたい」のはやまやまですが、何をすればいいのかがわからない。だから、結果的に「相手の立場」に立つことができないわけです。

揚げ足を取っているのではなく、実際に何をしていいかわからないのです。何をしていいかわからなければ、当然行動することもできません。だから結果も得られないのです。
私たちの行動のすべては、言葉ありきなのです。言葉が明確になっていて、それを明確に自分で捉えているから行動に移せるということをぼくらは自覚しなければいけません。