人生が止まってしまう理由は、突き詰めて考えると、要は「行動リストがないから」です。

 人生を動かすために、自分がすべきことがあります。自分でリストアップした「すべきこと」を実行していき、やがて結果を出しています。

 ただ、この「すべきこと」のリストは、全員が同じものを挙げられるわけではなく、全員が同じ数を出せるわけでもありません。リストを多く出せる人もいるし、少ない数しか出せない人もいます。そして、リストが少ない人は、すぐに「これ以上やることがない」「何をしていいかわからない」という状態になってしまいます。だから行動が止まってしまうのです。

 ポイントは、その人の能力や頭の良さ、センスではありません。「行動リスト」を持てるかどうか、です。逆に、やるべきことのリストが頭の中にたくさんあれば、これをやろう、こっちをやってみよう、こんどはこっちをやろう、というように常に動き続けることができます。

「あきらめなければ夢は叶う」
は意識高い系の根性論

 根性論の言い換えとして「あきらめなければ夢は叶う」というフレーズがあります。自己啓発書などでは頻繁に登場するド正論のフレーズですが、ぼくにはかなり意識高い系の根性論にも聞こえます。

 たしかに理屈で言えば、成功するまであきらめなければ成功します。当たり前ですね。

 でも、これをマインドややる気の話で捉えてしまうと、「気持ちさえあればいい」「気持ちが大事だ!」と聞こえます。「詳しいことはよくわからないけど、気持ちとやる気が大事だ!あきらめるな!」と言われているだけのように聞こえてしまうのです。

 自分の人生を振り返ってみると、やりたくてもあきらめてしまったことがありますよね。

 英語、ダイエット、何かの資格取得など、やろうとしたけどやめてしまったことはたくさんあると思います。たしかに、結果が出ないときにあきらめたから結果が出ませんでした。