ですが、あのまま続けていたら結果は出たのでしょうか?

 おそらく「このままやっていても無理」と感じたからやめたのではないでしょうか?

60過ぎても売れない
バンドマンの夢は叶うか

 たとえば、メジャーデビューを夢見て、ずっとバンド活動をしている人がいます。「あきらめなければ夢は叶う」と信じ、気づけば60歳を超えてしまいました。

 しかし、あきらめなければ夢は叶うと言い、定職につかず、俺はいつかメジャーデビューして世界中に自分の音楽を届けるんだって言っています。

 もちろん、それは個人の自由ですし、ロマンがある生き方かもしれません。けれども、果たしてそこでもまだ「あきらめなければ夢は叶う」と思えるんでしょうか。

 そこであなたは、「まだあきらめちゃいけない!あきらめなければ夢は叶うよ!」と言えますか?

 一般的には、「そろそろ現実を見なさい」と言われてしまうような話です。

 60過ぎのバンドマンが定職につかず、自分の部屋でギターの練習をしています。でも、レコード会社からは全然声がかかっていないわけです。どう感じるかは人それぞれですが、そんなに成功確率は高くないと感じるのではないでしょうか。それでも「あきらめなければ、夢は叶う」と本気で思えるのでしょうか?

 ぼくにはそうは思えません。

65歳でKFCを興した
カーネル・サンダースとの違い

 でも一方で、カーネル・サンダースの例を出して「何かを成し遂げるのに、遅すぎることはない」という教訓も口にしますよね。

 カーネル・サンダースがケンタッキーフライドチキンを始めたのは65歳のときでした。そこから始めて、実際に世界中に知れ渡るフライドチキンのチェーン店をつくったわけです。

 カーネル・サンダースに対して、当時、「いい年して、何やってんの?」「絶対無理だよ」などいろんな否定的なコメントが出ていただろうことは容易に想像がつきます。でも、結果的に彼はやり遂げましたし、このエピソードはみんなに勇気を与えてくれます。