それらが結果につながらないのであれば、別のことをしなければいけません。でも、その別の行動リストがありませんでした。だから、成果が出なかったのです。

望む人生を手に入れた人が
結果を出せた理由

 もし「YouTubeに動画を出す」「インスタのリールで歌う」「フェス会場の近くまで行き、その路上で歌う」「クラウドファンディングでお金を集め、ひとまず自費でデビューする」などの行動リストを持っていたら、何かしら試行錯誤ができたはずです。

 行動リストが尽きたときに、「万策尽きた」と感じて、ぼくらの夢は終わるのです。

 自分の中でも、行動リストが尽きたときに「このままだと結果が出ないだろうな」と感じ、あきらめるわけです。

 自分が望む人生を手に入れた人は、優秀だから結果が出せるのではなく、行動リストが尽きないから結果を出せるのです。そして、次から次に行動リストを出せる人が、行動し続けられ、そしていずれ結果にたどり着くことができるのです。

「あきらめなければ夢は叶う」は大嘘!カーネル・サンダースやエジソンに共通する成功の秘訣とは?『人生は「言語化」すると動き出す』(木暮太一、フォレスト出版)

 ぼくらにとって必要なのは、これを次やってみよう、その次はこれをやってみようと新しい策を出せることです。

 エジソンは電球を発明するときに1万回失敗したと言われています。ここで注目しなければいけないのは、彼の根性やあきらめない心ではなく、どんどん新しいやり方を思いついているという点です。

 あきらめない心が強かったから継続できたのではなく、「策」が尽きなかったから継続できたのです。次はこれを試してみよう、こんなこともやってみようという策が思いつかなければ、いくらエジソンでも行動を続けることはできません。そして、人生を動かすことはできません。