なぜジャンクフードを食べたくなるのか?暴飲暴食にかかわる「ホルモン」の名前写真はイメージです Photo:PIXTA

仕事でストレスが溜まり、つい暴飲暴食してしまったという経験はないだろうか。専門家によれば、メンタルと食欲には密接な関係があり、そこには食欲抑制ホルモン「レプチン」が大きく関わっているのだという。※本稿は、ウーマ・ナイド『最新科学が証明!人気精神科医が教える メンタルを強くする最強の食事術』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。

ストレスによって高まる
炭水化物と脂肪への欲求

 仕事でストレスが溜まる経験は誰しも覚えがあるでしょう。朝、おそらく布団から出るより先にメールをチェックした瞬間から、その日の予定がすべて崩れていきます。何時間も問題の対処に追われ、気難しい人たちの相手をしなければなりません。

 嫌な仕事が降って湧くたびにパフォーマンスが落ちていきますが、それでもやり遂げるほかありません。

 そうしてやっと1日を終えたころにはどっと疲れ、無力感に襲われ、途方に暮れます。そして、食事を一切とっていなかったことと、トイレに立つ以外、家の仕事スペースから出ていないことを思い出すのです。

 ソファに倒れ込み、天井を見つめ、ドキドキと速い鼓動を聞きながら脳と体が落ち着くのを待ちます。横たわりながら、ふと夕飯とワインについて考えはじめます。グラス1杯では足りません。キッチンの戸棚を開けて、何を食べようか考えていると、インスタントのマカロニチーズの箱が目に入りますが、いまはダイエット中で、精製された炭水化物と脂肪たっぷりのメニューを食べるべきではないとわかっています。